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仏教教育学研究会――仏教教育学の今日的課題

 仏教学と教育学との接点、今日の仏教教育のあるべき姿を原理的かつ具体的に探究し、その成果を広く社会へ向けて発信すべく、一般公開の仏教教育学研究会を開催する。

第8回仏教教育学研究会


保育の原点としての仏教保育を考える

 子供の成長・発達において幼児期が重要であることは言を俟ちませんが、平成29(2017)年に示された「幼稚園教育要領」、「保育所保育指針」等では「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」として具体的な10の姿が示されました。「(7) 自然との関わり・生命尊重」では、「自然への愛情や畏敬の念」や「生命の不思議さや尊さ」に気付くことなどが示されています。こうした内容は、宗教教育を通じて育まれる事柄とも共通しています。寺院はかつて農繁期託児所等の機能も担っていましたが、現在もそこから発展した保育所・園として保育の一翼を担っています。
 一方、本学会では、仏教保育に関する発表や論文投稿が減少傾向にあります。今一度、保育それ自体の原点としての仏教教育の視点から、仏教保育の意義や課題について検討してみたいと思います。


日 時:2024(令和6)年3月30日(土)13時30分〜
会 場:大正大学 3号館5階
プログラム
1.開会の辞 塩入 法道(日本仏教教育学会会長・大正大学)
2.趣旨説明 小池 孝範(日本仏教教育学会編集委員長・駒澤大学)
3.基調講演「仏教保育のこれまでとこれから」
  講 演 者 佐藤 達全(育英短期大学名誉教授)
4.討  議 
  登 壇 者  岩瀬 真寿美(同朋大学)
        小山 一乘(駒澤大学仏教経済研究所)
        小池 孝範(駒澤大学)
5.総  括 塩入 法道

※参加には申込みが必要です。
 学会事務局宛emailで氏名・連絡先・ご所属明記の上、事務局宛お申し込みください。
  nberaAkomazawa-u.ac.jp 〈Aを@に替えてください〉
 オンライン参加のURLは申込者に当日お知らせいたします。@komazawa-u.ac.jpからのメールが受け取れるよう設定をお願いいたします。
 対面参加の場合は葉書でのお申し込みも受け付けます。氏名・連絡先・ご所属明記の上、事務局宛お申し込みください。
 (対面はお申し込み無しでも参加できますが、定員を超えた場合お断りすることがあります)
※参加費無料


第7回仏教教育学研究会


宗教教育の公共性について――明治以降の日本仏教教育をもとに――

 小学校では平成30年度から、中学校では平成31年度から道徳の時間が「特別の教科 道徳」として、教科として実施されている。こうした中で、宗教的情操教育の問題について議論が高まってきている。それは、平成18年の教育基本法の改正において第15条の宗教教育の条文に改正前の教育基本法にはなかった「宗教に関する一般的な教養」の文言が入り、宗教に関する教養教育が、宗教教育を禁じられてきた国公立の学校において実施される可能性が出てきたからである。
 しかし、単純に宗教教育の推進を提案することは難しい。一つ目には、「信教の自由」の原則に基づき、「教育基本法」第15条2項において、「国及び地方公共団体が設置する学校は、特定の宗教のための宗教教育その他宗教的活動をしてはならない」とされているからである。また、二つ目には、戦前期の戦争協力についての整理が十分になされてこなかったためである。
 そのため、今後、「宗教に関する教養教育」を展開していくためには、その基礎となる宗教教育がもつ公共性について、歴史的な経緯をふまえつつ検証していくことが不可欠であると考えられる。そこで、「第7回 仏教教育学研究会」では、「宗教教育の公共性について」をテーマに、宗教教育としての仏教教育が目指すべき今後の方向性を討議していきたい。

1.開会の辞 塩入 法道(日本仏教教育学会会長・大正大学)
2.趣旨説明 小池 孝範(日本仏教教育学会編集委員長・駒澤大学)
3.報  告「宗教教育の公共性について」
  報 告 者 川村 覚昭(元・佛教大学):浄土真宗を中心に
        笹田 博通(東北大学):臨済宗を中心に
        小池 孝範(駒澤大学):曹洞宗を中心に
        三浦  周(大正大学):大正大学の場合を中心として
        【司会】 塩入 法道(大正大学)
4.討  議
5.総  括 小池 孝範
日 時:2023(令和5)年3月25日(土)
会 場:駒澤大学 3号館(種月館) 2階210教室


第6回仏教教育学研究会


建学の理念と大学教育――仏教教育学の今日的課題

 仏教系私立学校がそれぞれに掲げる建学の理念を教育に具現化することは、どの教育機関においても課題とされるところである。特に、「学校教育法施行規則の一部を改正する省令」が平成28年3月31日公布、そして平成29年4月1日から施行され、各大学では「建学の理念」と「教育理念」に基づいた「ディプロマポリシー(学位授与の方針)」の策定等が求められることとなった。
 これまでも各大学では「建学の理念」に基づいた個性豊かな教育を行なってきたが、これを実質化し、具体的に教育に反映していくことが強く求められている。具体的には、大学の建学の精神や歴史、社会的な役割や、行われている教育研究の内容や成果など、自らが所属する大学(自校)の特性や現状を教える授業が、初年次教育などを通して実施されている。
 そこで、本研究会では、現場で重視される自校教育という観点から、どう建学の理念を位置づけているのか、またそのためにどのような取り組みがなされているのかについて、仏教系私立学校で教育・研究に携わる研究者が集い、議論していく。

1.開会の辞  塩入 法道(日本仏教教育学会会長・大正大学)
2.趣旨説明・司会  小池 孝範(日本仏教教育学会編集委員長・秋田大学)
3.報 告「建学の理念と大学教育」
          塩入 法道(大正大学)
          山口 弘江(駒澤大学)
          田中 潤一(大谷大学)
4.コメント  笹田 博通(東北大学大学院)
5.討  議
6.総  括  小池 孝範
日 時  2019年3月23日(土) 13:30〜16:30
会 場  大正大学 3号館5階1351教室


第5回仏教教育学研究会


 平成27年、学習指導要領一部改正にて道徳の教科化が告示され、今や改めて、公教育における宗教的教育の可能性が問われています。こうした状況を踏まえて、本学会は、『日本仏教教育学研究』第26号を「道徳教育と仏教教育」特集号として刊行すると同時に、「「特別の教科 道徳」をめぐって――仏教教育学の立場から」を課題として第5回仏教教育学研究会を開催いたします。
 年度末のご多忙の折とは存じますが、多数ご参集くださいますようお願い申し上げます。日本仏教教育学会では、学会創設25周年を記念し、『仏教的世界の教育論理――仏教と教育の接点』を刊行いたしました。

1.開会の辞・司会 矢島 道彦(日本仏教教育学会会長・駒澤大学)
2.報 告
 「道徳教育において宗教的教育はどこまで可能か」 相澤 伸幸(京都教育大学)
 「社会教育としての仏教教育と道徳教育」 小池 孝範(秋田大学)
 「公教育における仏教精神実現の可能性」 田中 潤一(大谷大学)
3.コメント 小山 一乘(駒澤大学仏教経済研究所)
4.討 議
5.総 括 笹田 博通(日本仏教教育学会編集委員長・東北大学大学院)

日 時 2018年3月25日(日) 14:00〜17:00
会 場 駒澤大学会館246 7階会議室
参加申込 申し込み不要・先着順100名。


第4回仏教教育学研究会

 日本仏教教育学会では、学会創設25周年を記念し、『仏教的世界の教育論理――仏教と教育の接点』を刊行いたしました。
 本書は、「仏教にもとづく教育」の理念と実践を明らかにして、「こころの教育」と「いのちの教育」への指針を示し、また、3・11東日本大震災以降の日本社会の変化を踏まえて、仏教学と教育学との接点を明確にし、今日の仏教教育のあるべき姿を原理的かつ具体的に考察するものです。
 本書の原理編・歴史編・実践編の3部門からそれぞれ1名の執筆者が報告を行い、本書の持つ意味をあらためて考えると共に、その問題提起に応じた議論の場を持ちたいと思います。

『仏教的世界の教育論理――仏教と教育の接点』刊行をめぐって
開会の辞・司会 矢島道彦(日本仏教教育学会会長・駒澤大学)
報 告
 第1部原理編 類概念「宗教教育」・種概念「仏教教育」考 小山一乘(駒澤大学仏教経済研究所)
 第2部歴史編 「道元の仏性論に基づくいのちの教育」を書き終えて 岩瀬真寿美(名古屋産業大学)
 第3部実践編 幼児期の人間形成と仏教―身体活動の持つ教育的な意味を中心に 佐藤達全(育英短期大学)
コメント 相澤伸幸(京都教育大学)
討 議
総 括 笹田博通(日本仏教教育学会編集委員長・東北大学大学院)

日 時 2017年3月25日(土) 14:00〜17:00
会 場 駒澤大学会館246 7階会議室
参加申込 申し込み不要・先着順100名。


第3回仏教教育学研究会

 2015年6月8日、文部科学大臣より各国立大学法人学長・各大学共同利用機関法人機構長に宛てて出された通知「国立大学法人等の組織及び業務全般の見直しについて」は、国立大学法人等の組織及び業務全般の見直しを求めるもので、中でも、「特に教員養成系学部・大学院、人文社会科学系学部・大学院については、18歳人口の減少や人材需要、教育研究水準の確保、国立大学としての役割等を踏まえた組織見直し計画を策定し、組織の廃止や社会的要請の高い分野への転換に積極的に取り組むよう努めることとする。」という要請は、学校教育はもとより、人文・社会科学の研究・教育に大きな衝撃を与えるものでした。
 日本仏教教育学会におきましても、この問題の意味するところを考え、あらためて人文・社会科学の研究・教育の意義を確認するために研究会(講演会)を開催いたします。

「人文社会科学の危機」
 1)「仏教教育と大学」 石井清純氏(駒澤大学前学長・仏教学部教授)
 2)「人文社会科学の今――日本学術会議の議論から」 斎藤 明氏(東京大学大学院教授・日本印度学仏教学会前理事長)
 3)「仏教学と教育学の未来」 齋藤昭俊氏(大正大学名誉教授・当学会初代会長)
 4)総括質疑
 * 司会:矢島道彦日本仏教教育学会会長(駒澤大学)
       笹田博通編集委員長(東北大学大学院)
平成27年8月31日(月)13時30分〜16時30分
駒澤大学中央講堂

詳細は、『仏教教育学ニュース』第47号、『日本仏教教育学研究』第25号に掲載予定。


第2回仏教教育学研究会

東日本大震災を機に、人々の「心のケア」に対して宗教が果し得る役割の大きさが改めて認識され、被災地や病院・福祉施設などで活躍できる専門家として「臨床仏教師」や「臨床宗教師」を養成しようとする新たな取り組みが始まっている。本学会ではこうした動向に着目して、いくつかの養成団体の代表をパネリストに迎え、取り組みの現状を報告するとともに、今後の展望について質疑を行う。

「ケアの現場で私たちには何ができるのか〜臨床仏教師・臨床宗教師の養成事業の現状と今後の展望〜」
パネリスト:神 仁(臨床仏教研究所上席研究員)・前田伸子(鶴見大学副学長)
コメンテーター:蓑輪顕量(東京大学大学院教授)
司会:矢島道彦日本仏教教育学会会長(駒澤大学)
平成27年3月26日(木)13時30分〜16時30分
駒澤大学中央講堂

詳細は、『仏教教育学ニュース』第46号、『日本仏教教育学研究』第24号に掲載。


第1回仏教教育学研究会

 3・11東日本大震災以降、我々の直面する深刻な身体的・精神的・社会的危機を踏まえて、仏教学と教育学との接点、今日の仏教教育のあるべき姿を原理的かつ具体的に探究し、その成果を広く社会へ向けて発信すべく、今回は公開講演会というかたちで一般公開の仏教教育学研究会を開催する。

「仏教教育学の今日的課題」
 基調講演:齋藤昭俊(大正大学名誉教授、本学会名誉会長)
 指定討論者:平田俊博(山形大学名誉教授)・大城邦義(大谷大学短期大学部)・小池孝範(秋田県立大学)
 司会:川村覚昭(大谷大学)・笹田博通(東北大学)

 平成26年3月24日(月)13時30分〜16時30分
 東京大学仏教青年会会館

詳細は、『仏教教育学ニュース』第44号、『日本仏教教育学研究』第23号をご覧下さい。

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